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おんべつ学園 支援員 井上 尚紀
 先日、若い職員と話をしている中で「もう仕事を辞めるかもしれない」と切り出されました。どうやら利用者の方の支援に行き詰っている様子…。「どんなに手を尽くしても報われない」「自分にはもうできない」と言うのです。
 障がいを持つ方への支援、殊に成人された方への取り組みは目に見えた成果を感じる事が難しく、想い悩む日々を重ねる支援者は彼だけではないと思います。自分も年数だけは長く、もう20年以上障がいを持つ方への支援に携わってきましたが、日々一喜一憂です。そんな状況から前へ進むためにはどうしたら良いのでしょう。それはやはり仲間の存在だと思います。もちろん、個々のスキルアップも重要ですが、一人では悩まず迷わず助けを求める事なのではないでしょうか。一人では解決できない事も知恵を集めれば何とかなるものです。
 冒頭の彼は、利用者の方を想うあまり、自分を責めてしまっているのだと思います。でも、そうやって誰かの為に悩めることがこの仕事にとってのRight Stuffなのではないかと思います。自分の周りにはこんな仲間がたくさんいます。皆で悩んで少しずつ前へ進んでいきたいです。
 
大きな木 支援員 犬養 修
早いものでおんべつ学園に就職し25年という月日が流れています。この間色々な事があり人として学ぶことが多くありました。先輩の職員にも指導を頂きながらの仕事はあっという間にすぎ、気付けは自分の下にも新しく職員がいる状態でした。そんな中、利用者のソフトボールや相撲等のスポーツに携わることが多くなり、グラウンドでは一緒になって泥だらけになりながら練習をして全道大会・全国大会に連れて行ってもらいました。支援とは別物かもしれませんが利用者の方との繋がりや一緒の思い出という大切なものが出来ました。利用者の方と一緒に最後までやり遂げた時の達成感はたまらないものがあります。
 
地域支援センターつばさ 相談員 西 康介
 私がおんべつ学園に入職して早10年以上の月日が経ちました。この間、本当に色々な事を経験させて頂きました。最近になり異動で自分の業務も変わった為か、改めて利用者の方と一緒の時間を過ごすことは楽しいと感じました。一緒に過ごすことはもちろん、楽しいことや嬉しい事だけではありません。本当に難しいなと思う事も多いと思います。いえ、間違いなく多いのです。ただ、利用者の方と過ごす中で、本当に些細なことなのですが、一緒に笑える時間もあるのです。これはとても幸せな時間だと思います。楽しい話をしたり、自分の思いが伝わった時、自然と笑顔が生まれるのです。笑う事が出来る仕事はなかなか無いと思います。ただ、この仕事は本当に楽しく、やりがいのある仕事だと私は思います。人のために働きたいと考える事はもちろん大切なことです。でも、そんなに気張らずに飛び込んで来てもらっても大丈夫だと思います。難しいことは考えず、人と笑う事が好きならそれだけで十分だと思います。
 
共同生活援助事業所はばたき 支援員 細野 寿美子
 私は、子育てを終えこの仕事に復帰しました。年齢を考えると不安はありましたが若い職員からエネルギーを貰いながら続ける事が出来ました。この仕事の魅力を再確認し、復帰して良かったと実感しました。
 20代の時の話しですが、仕事で遅くなり寮のディルームに泊まった事がありました。話声で目覚めると利用者の方が数人で私を囲んでいるようでした。「昨日勉強して遅かったんだから寝かせてあげないと」「静かに」等の会話が聞こえました。私を気遣う会話でした。それならば寝ている私を囲んで話をするのはどうでしょう、と思いました。起きた私はトイレへ行き戻ってみると使っていた寝具が無く、片付けられていました。囲んでいたのはそのためだったのです。彼女たちはその事を私にアピールする事もなく、朝の日課を行っていました。さりげない優しさを持っていました。彼女たちは戦後の時代に育ち、決していい環境の元には暮らしていません。実際につらいことがあった事を本人たちの声で聞いた事がありました。それでも優しさと笑顔を持っていました。その事に感動させられました。
 その頃、その施設では田んぼもあり、田植えを彼女たちから教わりました。青い空の下で草の上に座り、一緒におにぎりを食べた事を思い出します。この仕事をしていると、利用者さんの笑顔や言葉に癒される事があります。それがこの仕事の魅力です。
<<社会福祉法人音別憩いの郷>> 〒088-0123 北海道釧路市音別町川東1丁目200番地1 TEL:01547-6-2811 FAX:01547-6-2814