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どうにかなるさ                       おんべつ学園所属 神野修人

 ご縁があり、音別憩いの郷に入職し、気が付けば10年以上が経っていました。私は、元々福祉の経験が何も無かったのですが、楽観主義なのかわかりませんが、頑張ってさえいれば「どうにかなるさ」という気持ちで日々の業務に励み、現在に至る事が出来ております。もしかしたら、自分が気付いていないだけで、どうにかなっていなかった可能性もありますが(笑)。今考えれば、きっと運も良かったのだと思います。同僚や先輩達にも恵まれ、困っている時は、誰かが必ず助けてくれました。又、自分では気が付かない所でも、誰かがそっとフォローをしてくれていたのだと思います。他、利用者さんからは、毎日元気をもらっています。
 つい最近、バレンタインデーがあったのですが、毎年チョコをくださる利用者さんがおり、こんな自分みたいなおじさんが頂けるなんて、何て有難いんだと思うと共に、来年も利用者さんからチョコを頂ける様な優しいおじさんであろうと、改めて思いました(笑)。
 最後に福祉の業務には「正解」が無いと言われておりますが、この「正解」が無いという事は、「不正解」が無いとも言える訳で、この部分がもしかしたら、自分が仕事を楽しめている理由の1つなのかなと考えたりもします。少しでも福祉に興味がある皆さん、ご縁がありましたら一緒に頑張りましょう!

あゆみって優しいな                生活介護事業所あゆみ所属 藤谷昌平

 私のやりがいは、この仕事は利用者さんの生活・人生に深く関わることで、その方の幸せに貢献できるということです。中でも特に私が感じていることは、あゆみで働いていて印象に残っていることと関係しています。印象に残っていることの一つが「保障する」という考えです。保障するというのは、利用者さんに課題となる行動があったとしても、その行動に含まれるその方の思いやニーズを汲み取り、実現できる機会を確保するという考えです。
 他には、「交渉する」があります。利用者さんの思い・価値観を尊重し、あゆみでできることと擦り合わせ、お互いに納得できるところを着地地点とする。
 この2つの考えは福祉の基本のようにも思えますが、実践することは簡単な事ではないと思います。利用者さんの思いとは?ニーズとは?実践する機会は?お互い納得できる着地地点は?等々簡単に結論が出ないこともありますし、そもそも「保障する」「交渉する」必要性に気付けずにいるかもしれません。この2つの考えを知った時は、あゆみって優しいなと思いましたし、この実践を積み重ねていくことが利用者さんが幸せに近づくことなのかなと思います。
 この仕事に挑戦しようと思っている方々には、人々の生活・人生に寄り添い、支えることで得られるやりがいや喜びが待っていると私は思っています。

人の温もりを感じる日々             多機能型事業所大きな木所属 上野紀子

 ここ数年の新型コロナウイルスの流行で、大きな木でも法人内各事業所同様に感染拡大を防ぐ為、様々な対策を講じながら生活を送っていました。日常生活も今までとは違う環境で過ごした時間の中で私が感じた事は、福祉の仕事はどのような状況になっても孤独を感じる事はなく、いつも人の存在や温もりを感じ安心感を与えてくれるという事でした。ただその一方で、集団生活で感染が広がった状況での人の命を預かる責任を改めて考えさせられました。
 私は「人と関わる仕事」に就きたいと思い、専門学校へ進学、卒業後におんべつ学園へ就職。6年働いた後は、10年間福祉の仕事から離れていた期間がありました。この10年の間、障がいを持っている方と一緒にいるのが当たり前の毎日とは違う社会に何かが違うと感じていました。子育ても落ち着き、しっかり仕事に就きたいと思った時は当たり前のように福祉の仕事を選んでいました。この仕事をしている中で、失敗したり上手くいかない事もあります。そんな時は正直とっても落ち込みます。そんな私を察してくれてなのか、そんな時ほど利用者さんの方から話しかけてくれ、会話の中での何気ない優しい言葉を聞くと「また、頑張ろう」という気持ちになる事が出来ます。そして、利用者さんの優しい言葉や行動が私に元気をくれます。その存在を近くに感じる事がとても嬉しいなと思っています。
 私は今、就労継続支援B型事業所でパン製造業務に携わっていますが、長年パンを製造している利用者さんの作業スキルの足元にも及ばず、アドバイスを貰いながらなんとか頑張る事が出来ています。そしてなんと言っても日々利用者さんの笑顔と温もりを感じ、楽しく毎日働く事が出来ています。

仕事半分、お楽しみ半分      就労継続支援B型事業所ワークセンター音別所属 加藤亮

 20歳から勤め始め、当時の授産施設第2おんべつ学園から現在の就労継続支援B型事業所ワークセンター音別へと24年間、就労一筋で働いてきました。自分のモットーは仕事半分、お楽しみ半分です。休日になると、利用者さんと敷地内に自然に出てくる山菜を採ったり、砂浜へ出向きコマイ釣り、鮭釣り。冬がくると近くの池でワカサギ釣り。時には数名の利用者さんをお客さんにギター、トランペットでのオンステージ等、自分の趣味などを生かしつつ利用者さんも喜んでくれていたことを昨日の様に思い出します。
 現在は、パン製造業務に携わり、利用者さんが、自信を持ち一般就労等の社会参加が行えるように支援しています。毎日の活動を通して、利用者の方が今まで出来なかった事が出来るようになることや、一人ひとりが担当しているパンがお客様からおいしいと言われた際の喜びなど利用者さんの方達が毎日モチベーション高めながら仕事している日常があり、そしてスタッフ全員が自由に働ける、バランスの取れた職場となりました。また、2年に1度開催される、障がい者のパンのコンテストで決勝大会に二回も参加出来た事、一方で町のご当地バーガーである、しいカツバーガーの開発等、利用者の皆さん等と意見を出し合い取り組んでいます。
 利用者さんが責任を持ち、自分の力を発揮させながら仕事が出来るようなるまで様々な苦労もありましたが、『やればできる‼』の一言をテーマに、お互いに信じ合い、失敗を恐れずチャレンジすることで、今に至っております。人生の大半を占めるこの就労支援活動に従事出来た事、喜びや達成感は他の仕事にはない魅力だと思います。これからも毎日楽しく、やりがいをもって進められる様に、仕事半分、お楽しみ半分で従事していきたいと思います。

この仕事楽しいよ                地域支援センターつばさ所属 波間健太

 この仕事をするまで、自分の考え方が世の中のスタンダードであり、常識であり、そうでないものに対しては拒否的であったと思います。そんな自分に自信を持っていたことも事実で、今思えばとても傲慢で幼稚であったと思います。縁があってこの仕事を始めて10年が経とうとしています。利用者さんやその保護者、共に働く職員と過ごす中で、自分がどれだけ小さい世界で物事を考えていたのかと実感することがたくさんあります。この仕事の魅力は「自分を知れる」ことだと思います。福祉の仕事は「他人を知る」ことから始まります。他人の人生を支えるということはその他人の事をとことん知る必要があり、知る為には知る努力をしなければなりません。この仕事が専門職と言われる所以はそこにあり、終わりのない楽しさが詰まっているのも事実です。
 
 「他人を知る」と「自分を知る」同義であると思っています。他人を知る努力を惜しまない限り自分も成長していける。それが実感できる職種です。
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