「多職種との連携」で安心を創る
「地域支援センターつばさ」
この事業所で行われている支援内容について、この人の取材をしました!
Q.「主な業務内容を教えてください。」
A.「地域支援センターつばさ」は、国が示す重層的な相談支援の第1層である指定特定相談支援事業所として、基本相談支援を基盤とした『計画相談支援』を担うと共に、『障害支援区分認定調査』の業務委託を受けております。
計画相談については、障がいを持ったご本人やご家族からの障がい福祉サービスの利用希望が有った時に、ニーズやアセスメントを基に障がい福祉サービスを利用する為の『サービス等利用計画(案)・障害児支援利用計画(案)』を作成します。その後、支給決定を受けた後にサービス提供事業所等の関係機関との調整を行い、『サービス等利用計画・障害児支援利用計画』を作成します。その後、支給決定期間内の定められた期間ごとにサービス等利用計画が適切かどうかを判断する為のモニタリングを行い、『継続サービス利用支援・継続障がい児支援利用援助』を作成し、計画の見直し等の支援を行うとい流れに沿って仕事をしております。
また、障害支援区分認定調査について、「障害支援区分」とは障害の状態に応じて必要とされる支援の度合いを表す6段階の区分となっており、区分により利用できるサービスの種類や量が変わり、「障害者総合支援法」によるサービスを受ける為に必要となる物となっています。
認定調査に付きましては、市内はもとより、市外も含めて調査を行っており、調査にあたっては、ご本人及び保護者等に様式に基づいた聞き取りを行い、審査会に提出する基礎資料を作成します。
他にも「釧路市自立支援協議会」の「相談支援部会」の役員として運営に携わらせて頂いております。
Q.「やりがいを感じる瞬間を教えてください。」
A.教員であった父の背中を見て、「何か人の役に立つ仕事をしたい」という志を持ち、障がい者支援の仕事に従事して35年目を迎えております。入職当初は入所施設での勤務となり、その後は通所を経験させて頂き、途中の人事異動も有りましたが、現在は相談支援に携わり10年以上経過しております。
常々、自分なりに思っていることは、「相談支援」は守備範囲が広く期限も有り、とても難しい仕事と考えています。また、個別のニーズに合わせた対応や緊急時の対応も求められます。勿論、最善を尽くして支援を行ってはおりますが、自分が行った支援が果たして利用者さんにとって良い事だったのか等、振り返りの時点で何時も悩みます。しかし、二人しかいない職員集団ではありますが、相談し合ったり、時には愚痴を言い合ったり、他の相談支援事業所やサービス提供事業所などの関係機関との連携により、組織や集団は違えども同じ悩みを持ちながら仕事をしている仲間がいるという気持ちから、一人ではないという安心感を感じながら取り組むことが出来ています。
最近のケースで嬉しいことが有りました。ご本人のニーズと保護者のニーズに乖離が有り、ご本人の自己実現が図れる様に関係機関との連携を行い、時間を掛けながら焦らず支援を行った結果、保護者も考えが変わってご本人の意思を尊重し、希望された生活に辿り着くことが出来ました。ご本人から「良かった。」と笑顔で言われた時は、大変だったけれども本当に良かったと素直に喜ぶことが出来ました。
最後に、相談支援専門員の仕事は、とても大変ですが、支援を通して自身の成長や学びの機会が有り、社会貢献やチームワークが生まれる等の様々なやりがいが有ると共に、一生懸命に頑張った分、達成感も大きい仕事だと思います。悩み続けながら仕事をしていくと思いますが、一人で抱え込まずバーンアウトしない様に気を付けながら、自分の価値観を押し付けず、利用者さんの強みを見つけ出し、沢山の笑顔が見られる様に仕事と向き合いたいと思います。