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研修会など

職員研修会

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法人内研修「自閉スペクトラム症の方々の理解と支援~アセスメントから~」

2025-12-22
 11月29日(土)、法人内研修として、”社会福祉法人はるにれの里 理事長 加藤潔氏”を招き研修会を行いました。昨年に引き続き、加藤さんにおんべつ学園に来ていただき、利用者の方の特性を把握するアセスメントに焦点を当てた内容とし、「自閉スペクトラム症の方々の理解と支援~アセスメントから~」と題し講演をしていただいています。
 まず最初に実践発表を行っています。今回は3事業所より発表しています。『おんべつ学園』の事例では、保護者との面会の実現に向けて、アセスメントを基にまずは日常の場面から視覚支援を導入し、面会の場面に於いても見通しを持ち面会が行えるよう支援を進めているという内容に対し、視覚支援は般化の為に行うモノであり、それによって場面や支援員が変わっても対応できる力がつく。その事により柔軟性が養われ、ご本人の可能性が凄く広がる。又、ツールの異なる2つ以上のアセスメントをすることで普遍性や客観性が増し、それがエビデンス(証拠)となる。今回の実践では、どのように証拠を採用したのか非常に明確であるなどといった話をして頂きました。『ワークセンター音別』の事例では、加藤さんから、仕事というものは、大きな変化はないが小さな変化に対応出来るようにしたい。僕らの仕事もそうです。対人支援という大きい仕事の枠は変わらないが、利用者さんの様子はいつも同じことをしている、同じ人だけど、いつも違う。同じことをしているけど、材料はいつも新しい。これが仕事なので、ここをきちんと押さえ支援されている。一方、仕事の材料が足りなくならないよう予めご本人が発注書を書いていたが、コミュニケーションとして、ヘルプや報告を伝えることができるような場面もあってもいいかもと。もう40代だが、ただ、普段の生活が非常に順応に回っているようなので、まだまだアップできるのではないか。『生活介護事業所あゆみ』の事例では、スケジュールカードを全て一度に外してしまう方の取り組みとして、ワークシステムを導入し上から下に処理していくことをスケジュールに般化させた内容に対し、般化の視点があるからこそ、勝負しにいった取り組みであると。このシステムさえ身につけば、ご本人は、もっと楽になると思い取り組んだ。ご本人の自尊感情を大事にしているなと。又、取り組みの内容をシンプルな手続きをすることで自立度が上がるかもしれない。まだまだ色んなジャンルで展開できる人だから。等といった助言を頂きました。加藤さんの助言は、いつも発表した職員に対し、取り組んできたことに対しまずは褒め、そして何が良かったのか評価すべき点を話して下さる。それだけで取り組んできて良かったと感じ、次も頑張っていきたいと思わせて下さる。併せて、その利用者の方の力が引き出せるよう、どのように支援を拡げていくのか等、支援のヒントを沢山頂けた時間でした。
 後半は加藤さんから講演をしていただきました。なぜ自閉症の特性を整理するのか、それには自閉症の方が、どういう物事の捉え方をしているのか考えないとならない。こういう風に考えている、こういう風に見ている、こういう風に捉えている、だからこういう環境を作っていこう等、特性を踏まえて整理をしないと、結局寄り添おうと思っても溝が出来てしまう。だから特性を把握することが大事。障害特性を把握するには学びが必要である。生まれながらに持っている特異さを7つの窓(コミュニケーション、社会性、イマジネーション、感覚、認知・記憶、アテンション、運動・姿勢)から見ていくと、大体網羅できる。色々なタイプがいるが、7つの窓から特性を整理していく力がつくと、色んなタイプの発達障がいの方に通用する支援人材になれる等のお話をされていました。
 加藤さんの躍動感あふれるお話に、会場全体が引き込まれ活気づけられているように思いました。又、参加した職員各々にとって、自身が今携わっている利用者の方を思い浮かべながら、自分達の支援を振り返る機会であったり、関りや支援を考える際の気づきも含め、多くの学びに繋がった研修会であったように思います。

法人内研修「介護分野における研修」

2025-06-02
 5月27日(火)、法人内研修として、社会福祉法人桂和会 障がい者支援施設くりのみハイム センター長 奥山尋之氏 生活支援課長 伊藤陽輔氏 をお招きし介護分野における研修を実施致しました。
 この数年で、入所施設も共同生活援助も通所事業所も、介護を要する利用者様が著しく増加しております。当法人は知的障がいを中心とした支援を重点的に取り組んできた為、これからの支援内容を見据えて、介護に関するスキル向上を図る研修を開催したいと考え、また、利用者様にとっても現場の支援員にとっても、お互いにリスクの少ない介護技術を身に付けて円滑な支援が進められる為の研修と位置付けて開催いたしました。
 介護に関する基本的な知識についてご講演頂き、後半は実技指導を交えて、移乗や介護用品の適切な使用方法・注意点などについて詳しく説明して頂きました。それぞれの現場で抱える介護支援についての課題を解決する為のアドバイスをたくさん頂き、今後の事業所においての支援が円滑に行われるようになった事は間違いありません。たいへん実りある研修会になりました。

法人内研修「自閉スペクトラム症の方々の理解と支援~アセスメント、構造化について~」

2024-12-02
 11月16日(土)、法人内研修として、”社会福祉法人はるにれの里 自閉症者地域生活支援センターなないろ 所長加藤潔氏”を招き研修会を行いました。加藤さんにおんべつ学園に来ていただいたのは、平成26年以来の為、10年ぶりとなりました。今回の研修は、利用者の方の特性を把握するアセスメント、そして、アセスメントに基づいた支援として、「自閉スペクトラム症の方々の理解と支援~アセスメント、構造化について~」講演をしていただいています。
 まず、最初に事例発表を3本行っています。『多機能型事業所大きな木』の事例では、コミュニケーションに関し、利用者の方同士の関係性に於いて文脈として広げられるかということに対し、コミュニケーションは相手が補ってくれる人であれば良いが、そうでない状況だと、本人のマインドが落ちていく可能性がある為、そこを把握する必要がある。又、今回の事例では、今までそれほど困っていないと思っていた利用者の方に関し、実は困っていたということに気付いたことに対し、分かっていないのではないかという評価・支援はとても優しい。そうすることで私たちが支援を整えようとするでしょうと。『おんべつ学園』の事例では、ご褒美を使う原則として、ご褒美は頑張った後にあるのがシナリオの大原則である。今回の事例では、トイレや理容などスムーズにいくことが出来たことに対して、ご褒美としていたが、自分のこと・暮らしはお仕事ではない。そのため、「トイレ(暮らし~自分の事)→小さい頑張り(誰かの役に立つこと)→お菓子」というシナリオが出来ていくと、ゴールを知っているから頑張れる。ただ、ゴールを知らない人は頑張れない。だから、動いてもらうきっかけとして、今回のアプローチは間違っていない。又、「共同生活援助事業所はばたき」の事例に対しては、自立とは、100%でなくても良い。ご本人が出来ることを確実に行って貰い、残り20%は誰かの手を借りる。暮らしは100%でなくても良く、ご本人が損をしないよう、支援員が確認、仕上げをきちんと行うことが必要である。などの助言を頂きました。随所に加藤さんから発表支援員に対し、その支援員の良さを引き出し褒めて下さる言葉が多くあり、支援をやってきて良かったと背中を押して貰えた時間であったように思います。
 後半は加藤さんから講演をしていただきました。支援力、組織力、人間力のお話があり、支援力はあげる、組織力は高める、そして人間力は磨く、この3つがとても大事である。何が自分をアップさせてくれるのか、ブラッシュアップしていくときに、この中の一つくらいは自身にブラッシュアップできるのはないか、だから諦めてはいけないとチーム支援として必要なお話。その後、自閉症の特性として、自閉症の方は物事の捉え方が異なり、見ている所や、ひっかかる所が違う為、何が違うのかということを整理することが特性の把握である。そして違う部分に着目することにより、環境的に苦労することは配慮すべきであり、一方で違いが強みになることも沢山ある為、強みへもきちんと着目する必要がある。利用者の方のパフォーマンスが上がっているということは特性に配慮した支援が出来ているということで、逆に上手くいっていないということは、それを活かしていないということである。私たちの都合に当てはめていないか?私たちの論理で押し付けていないか?等、ご本人を輝かせようとしない社会に何か問題があるかもしれない。そこに彼らを引き立てる人がいたら、彼らはもっと違う輝きを出すかもしれない。だから特性を把握することが大事である。特性は感覚的に捉えるのではなく、特性はシートに書き出す等、支援のよりどころとして証拠に残す。一人の見方は一面しか見ないので、複数の支援者で書くなど多面的に見た方が良い、そしてこの特性は支援の論拠なる。その論拠に基づいて環境を作っていくこと、世の中の雑多の情報を整理統合して伝えることが構造化であると、構造化について具体的な例をあげながら、お話をしていただきました。又、標準的な支援についても、アセスメントと環境要因・調整をきちんとおさえ、その中でも、なぜそのような行動を取っているのか探るなど、機能的行動アセスメントの必要性のお話にも触れていただいています。
 今回の研修、加藤さんの言葉一つ一つには利用者の方に対しリスペクトされていると感じ、併せて事例発表支援員に対してもリスペクトして下さっていると感じました。研修を通し、特性把握や支援の内容、そして、支援員としてどのようなスタンスであるべきなのか等、多くの学びがあり、その中でもハッと気づかされることも多々ありました。又、終始、加藤さんの躍動感あふれるお話に、参加している職員は気持ちがグッと引き込まれ、職員各々が主体的に参加している様子を見て、利用者の方を支えられるチームとして、私たち自身が成長していけるような、そんな組織を目指していきたいと思いました。

家族合同研修会「親亡き後を見据えて」

2019-10-26
令和元年10月26日、おんべつ学園三階集会室にて「親亡き後を見据えて」というテーマで開催され、ご家族、ご本人、職員など130人が参加されました。本別つつじの園理事長の新津和也氏より「親の思い」という演題でご講演いただきました。一般企業から福祉職に転職され、現在は北海道自閉症協会の副会長も務められています。自閉症の息子さんとの暮らしの中でのエピソードを通して、困りごとや苦労の中にも幸せを感じていること、息子さんへの愛情がとても伝わるお話でした。自分亡きあとを誰に託すのか、信頼できる人や事業所を見つけることが大事であること、特に在宅生活をされている方は暮らしの場をどうするか、年金をはじめお金はどうなるのか、仕事や活動の場はどうなるのか、現在考えうる選択肢を提示しながら説明されました。一方で施設や行政に対して障害を正しく理解して支援してほしい、何より本人や親を支える存在であってほしいとの要望があり、多くの参加者が共感されたと思います。
障がい福祉分野における親亡き後の課題は、これまで様々なメディアで取り上げられ、これをテーマにした研修会も全国各地で開催されております。今回の講演で改めて様々な問題提起をして頂きました。漠然と不安を抱えていた親御さんも多いことと思いますが、いざその時が来る前に親として、或いは支援者として、今何をすべきかを具体的に考えるきっかけになったのではないかと感じています。

研修会「自閉症の理解と支援」

2019-03-23
法人内研修とし、平成31年3月23日に、川崎医療福祉大学 准教授 諏訪敏明氏を招き、「自閉症の理解と支援」という内容で講演をして頂きました。
 
先生のお話として、自閉症の方を理解しようとするのに大事なのは、行動特徴を見る事である。ただ、彼らの行動特徴はしばしば大多数の人とはちょっと違う行動をする事がある。変わった行動や、指示を聞いているかどうか分からない、楽しそうなのか、本当に面白いのかも分からない。ただ、気を付けて頂きたいのは、それをすぐ直すだとか変えることではなく、実は、それが自閉症だからという事、そこを大事にして欲しい。
なぜ彼らがそのような行動をするのか?実は自閉症を診断する行動特徴は診断が初めてされた1940年代と自閉症の方の行動特徴は変わっていない。
ただその理由はどこに求めるのかという事が昔と現在では随分変わってきた。1990年代は知的障害を伴う自閉症は全体の90パーセントを占めていたが現在では、知的障害を伴う自閉症は40%、知的障害を伴わない自閉症は60%である。
その為、支援の質や内容は当然変化する。自閉症の方をどう理解していくのか。行動面の症状として、どうして起きるのか、それは自閉症の学習のスタイルの違いから生まれてくる。100の情報が提供されたとき、興味関心の強い事であれば150理解する事もあるが、関心がなければ0にしかならない事もある。100の情報をどう頭で理解し考えているのかという事に非常に特徴を持っている。自閉症の研究の中では、彼らの脳の構造、機能が違うという事が分かってきている。脳が違うわけだから当然働き方も違う、その働き方が違う部分を、学習スタイルと呼び、学習スタイルに違いのある方という捉え。だからこそ、その行動面の症状をうまくコントロールしたいのであれば、行動面だけに目を向けるのではなく、学習スタイルの違いに働きかけないと彼らの実感に落ちない。その為、そこに働きかけて支援する事で、彼らの行動が変わってくるのではないかと考える。
「自閉症のままで、自閉症らしく」、生きられる。そういう場所、環境をどう提供するのか。ただ、それは本人たちがしたいようにさせておくという意味ではなく、彼らをどうシチュエーションじゃない人達が、大多数で暮らしている世の中と繋げていくのか、その為には、自閉症の文化、ここでの自閉症の文化とは学習スタイルと事を指すが、しっかり彼ら側から物事がみられるように考えて貰えたらと思います、という言葉でお話を閉められていました。
 
その後、各事業所から4つの事例を発表し、取り組みに関し先生より助言を頂いています。その中で、毎日同じ衣類を着るという行動の方に対し、「今日はこの衣類を着用する」という事を視覚的に伝える支援を行った事例に対し、先生より、同じ衣類を着ない事が重要ではなく、最終的にはご本人が自分で着たい衣類を選択できるという事が大事な事であると。
先生の講演の中で、また事例発表の助言の中でも終始、話されていたことは、ご本人さんからの視点で物事を考えるという事、そしてその事がご本人の生活が豊かになる事に繋がる、そして、それこそが私たちが考える支援の基本だという事を学びました。

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(2014-08-18 ・ 127KB)

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